2021.03.03
包茎手術について
嵌頓包茎(かんとんほうけい)は、包皮先端の口の部分が狭く亀頭を露出せさせようとすると、むいて戻らなくなってしまったその状態のことを言います。
一般的には亀頭や陰茎(サオ部分)に締めつけがあるタイプの包茎の事です。
嵌頓包茎(かんとんほうけい)を自力で治せますか?とご相談をいただく事が多くございます。
結論から先にお伝えしますと、残念ですが嵌頓包茎は自力で治すことはできません。
幼少期はカラダの成長と共に自然に包皮が伸びて治ることがありますが、
思春期を過ぎた18歳以降で自然に治ることはほとんどありません。
嵌頓包茎は時間をおくと状態が悪化することがある包茎です。
自力で無理に包皮をむくと、包皮の狭くなっている部分が裂傷(れっしょう)などを起こす事があります。
また無理に包皮をむくと、勃起した際に、亀頭が首を絞めたような状態(カントン包茎)になり、浮腫(むくみ)ができ、もとに戻らなくなったりする事がございます。
カントン包茎になってしまった場合は、慌てずに落ち着いて、亀頭を圧迫しながら包皮輪(包皮の先端の口)を押し上げて元に戻してください。
元に戻らない場合や痛みや腫れがある場合は、すぐに近隣の泌尿器科の医師に相談してください。
通常時は普通にむけるが勃起した時にはむけない、むけるけど締め付け痛みを感じると言った症状の方は、一人で悩まず一度クリニックにご相談ください。
また性行為の面で問題となる事があります。
行為中にカントンを起こしてもおかしくない状況でもありますので、予防的に手術をするというのも一つの考えです。
※注
仮性包茎の方も、炎症や裂傷を繰り返すと、嵌頓包茎になる可能性があります。
嵌頓包茎が悪化し、後天的な真性包茎になる場合もございます。
糖尿をお持ちの方は短期間で悪化する場合がございますので、ご注意ください